格闘技をやっている人が誰しもが一度は考えること、それは
「どの格闘技が実戦で一番強いのか?」問題だ。
僕自身、ボクシング、空手、柔術、総合格闘技など様々な格闘技をやってみて
実際にレスリング、テコンドー、合気道など多くの格闘技をやっている人との交流も交えたうえで考察していきたい。
MMA(総合格闘技)、路上で最強説
まず、最初に挙がるのはMMA(総合格闘技)だろう。
全局面に対応できるという意味ではかなり有力候補だと思う。
特に一対一では相手のタイプに合わせて、ボクサータイプならグラウンド、グラインドタイプなら打撃とじゃんけんのように相手の苦手なフィールドに持ち込むことで有利に進めることができる。
しかし、これはあくまで「プロ上位レベル」の話だと思う。
週1〜2回くらいで通っている場合、相当センスがいいかフィジカルが強くない限りは個別の技術的練度が下がると思う。
MMAは覚えることが相当多いので、かなりやり込まないと一つ一つの技術が中途半端になる。
中途半端な打撃は喧嘩自慢の思い切りの良い打撃に負けることもあるし、中途半端なタックルやグラウンドもフィジカル負けしてしまう。
ゆえに、高い練度で習得すれば間違いなく最強の格闘技であるMMAだけど、そこに行き着くためには週5回で数年は続ける必要はあるんじゃないかと思う。
コスパの良い強くなれる格闘技はあるのか?
それでは、時間対効果の高い、つまりコスパよく強くなれる格闘技について考察してみたい。
まずは、僕自身20年くらい続けた空手。
フルコン空手の強みはとにかく頑丈になることだ。素手素足で打ち合うのでより実戦に近い形で打ち込む感覚をつかめる。
また階級意識も少ないので体重差のある相手と組み手をどんどん行うのでフィジカルも強くなる。
ただ、圧倒的に不利な要素が「顔面への攻撃の耐性がない」ことだ。
この点において格闘技経験者や喧嘩慣れした人との戦いになった場合、距離感が掴めず致命傷をもらう可能性がたかい。
とはいえ一般人と比べればかなり戦闘力は高くなるし、下段蹴りという強力な武器を手に入れることができるのでコスパは悪くはない。
一対一で一番コスパよく強くなれるという視点では柔術もしくはグラップリングだと思う。
週2回くらいのペースでも半年頑張れば素人にはまず負けないレベルになる。
さらに柔術の紫帯くらいの実力になればフィジカル差が30~40キロあっても技術で圧倒できる人も多い。
ただ寝技の特性上、多数を想定した戦い方ができないため、相手が2人以上の場合は一気に不利になる。
多人数でコスパが一番いいのはボクシングだと思う。
パンチに特化して練習することで無駄なく技術を学ぶことができるし
顔への攻撃に耐性がない人は、ボクシング経験者の攻撃はまず反応できないし、素手でのジャブを食らったただけで戦意喪失する可能性が高い。
そしてコンビネーションと素早いフットワークで素人であれば相手を圧倒することができるだろう。
昔、世界チャンピオンのガッツ石松が路上で絡まれて7人をKOしたという話があるくらい乱戦に強い格闘技である。
とはいえつかみ合いとの相性は悪いので先手必勝は必須だろう。
アマチュアが実戦を意識するならコスパ意識は重要
格闘技をする人のほとんどがアマチュアで仕事をしながら練習を重ねると思う。
そんな中で実戦での強さを求めるのであればコスパ意識が重要だ。
僕は最終的にMMAを選んだ。
理由としては、20年空手をして打撃の基本やフルコン空手独自の技術に関してはかなり高い練度になっていたので、そこに足りない部分を学び総合力を身につけたいとおもったからだ。
そしてコスパを意識するのであれば「フィジカル」が圧倒的に大事だ。
アマチュアであれば減量は必要ないと思うので自分の身長で動ける最大のフィジカルを身につけることで早く強くなることができる。
僕は今90キロくらいあるけど、やっぱり打撃も寝技もフィジカル差でカバーできてしまう局面がある。
とりとめのない話になってしまったが
結論、コスパを求めるのであればボクシング、
長い期間かけて強さを求めるのであればMMAというのが僕の結論だ。