フルコンタクト空手はスタミナ勝負。
それは試合に出たことある人が一度は思うこと。
2~3分を全力疾走するかのうような試合は
800~1500mの中距離走に例えられる。
では、そのフルコンタクト空手のスタミナはどのようにして強化するのがいいのだろうか?
長距離ランニングはあまり意味がない
まず、数キロをゆっくり走るランニングはスタミナ強化という観点から見るとあまり効果的ではない
もちろん下半身の強化という意味では効果はある
どちらかというとダッシュ→ランニングの繰り返しで3分程度行い数セット繰り返すトレーニングが有効だ。
3分という時間は持久力と瞬発力の中間に位置し「ミドルパワー」と言われる。
そしてこのミドルパワーは持久走やウエイトトレーニングをしてもあまり強化することができず
高負荷かつ3分程度の断続的な運動を行うことで強化できる。
HIITトレーニングが強い
フルコンタクト空手にはHIITや田端プロトコルといったインターバルトレーニングが効果的だ。
高強度の運動を30秒程度行い、インターバルを10秒程度、これを数セット繰り返す。
通常のインターバルトレーニングはバーピーやジャンピングスクワットが多いが
ここに空手の動きを取り入れることでより実践に即したスタミナが強化される。
高強度は人によって異なるので一概には言えないが下記のような項目がおすすめだ。
・ハイキックの連打
・ミドルキックの連打
・左右のミドルキック連打
・前蹴上げ
・5本蹴り
・サンドバッグやミットのラッシュ
上記の運動にバーピーや腕立て伏せを加えることで筋負荷が高まり
乳酸除去能力が向上が期待できる。
心肺機能と筋持久力
スタミナというと心肺機能を上げる人も多いが、
同時に筋持久力を鍛える必要がある。
試合でよくあるパターンが開始1分ほどで全身が鉛のように重くなりそのまま試合に負けてしまうことだ。
この原因が試合の負荷に即した「筋持久力」が鍛えられていないことだ。
ライトスパーリング、ミットやサンドバッグも7割くらいでこなしていると
試合で100%出力した時に一気に乳酸が溜まり筋肉が動かなくなってしまう。
なので、普段の練習で試合の負荷に耐えられる筋持久力を向上させておく必要がある。
そのために理想的なのがインターバルトレーニングである。
インターバルトレーニングで
ジャンピングスクワットとミドルキック連打を交互に行った場合
非常に試合に近い負荷にもっていける。
腕立て伏せとパンチ連打も同じく効果的だ。
更に間に打たせ稽古のセットも混ぜることで
筋肉に負荷をかけながら外側からの攻撃にも耐えるという格闘技特有の状況も作り出すことができる。
楽な打ち方、蹴り方、動き方。
スタミナや持久力は鍛えることがあるが限界がある。
同じくらい大事なのはスタミナを消費しない体の使い方だ。
「力み」があればあるほどスタミナは激しく消費するし
フォームが悪いとすぐに