20年続けてきたフルコンを引退し、MMAにチャレンジしているゴリラゴリラです。

僕が通っている道場は、MMAの日、キックボクシングの日、グラップリングの日と大きく3つの練習があるんですが、とりあえず慣れるまではグラップリングとキックボクシングの練習に参加することをおすすめされたので、その2つの練習の日に行くことにしました。

20年フルコン空手していたし、つい最近まで試合にも結構出てたので、割とスムーズにキックボクシングいけるかなーと思ってたんですが、実際にやってみると全然だめでした笑

そもそも距離感が全然違う。

 

フルコン空手の距離感は近すぎる

最初に感じたのはフルコン空手とキックボクシングだとデフォルトの距離が倍くらい違うということです。
フルコンでも中距離、遠距離で戦うスタイルもありますが基本的には近距離もしくは頭がくっつきそうなくらいの超近距離になります。

キックボクシングの場合、基本的にはギリギリ「ジャブが届く距離」がデフォルトの距離になる。
なぜならフルコンの距離でキックボクシングを行うとすべての攻撃において顔面へのパンチでカウンターをもらう可能性がある。
実際に僕自身、フルコンの距離感がなかなか抜けなくて、キックボクシングにおける非常に危険な距離で中途半端なガードで戦ってしまう。
距離を調整しても、気づくと近づいてしまうので20年のフルコンで染み付いた距離感はなかなかしつこい笑

 

キックボクシングへアジャストしていくこと

フルコン空手からキックボクシングにアジャストしていくなら、いったん空手を捨てることが必要だと感じた。
最初から空手を活かそうとしてしまうと超近距離で詰めてガチャガチャした戦い方になったりトリッキーなやり方で空手独自のタイミングや蹴りで優位に立つ方法になってしまい、キックボクシングの基本的なテクニックを学ぶ機会を失ってしまう。

そうではなく、一度ゼロから素人としてキックボクシングを始めることが大事だ。
・顔面へのパンチになれること
・ジャブを基本とした距離の測り方を覚えること
・足をつかった基本的なポジション取り
・キックの距離感、蹴り方

これらをしっかりと覚えていく必要がある。

 

フルコンタクト空手がキックボクシングに役立つとき

では、フルコンタクト空手はキックボクシングにまったく役立たないか?
それは違う。

与座優貴選手を含め、フルコンタクト空手出身でキックボクシングで活躍している選手は沢山いる。
最後にフルコンタクト空手がキックボクシングにおける優位性について考えてみたいと思う。

・ボディと脚の打たれ強さ
顔面なしのルール上、フルコン空手は腹と脚はむちゃくちゃ打たれる。
故に試合に出ている人たちはかなり打たれ強くなる。この打たれ強さを利用してキックボクシングではパンチでのカウンターを狙いやすくなる。

・独特な蹴り
フルコン空手の蹴りは膝から下を使った独特な蹴りが多い、ブラジリアンキック、内回し、外回し、かかと落とし、ヴァレリーキック、下段前蹴り、三日月蹴りなどなど、最近ではキックボクシングでも使われることが増えてきてるけどそれでも独自発展している技が多い。

・怪我がしにくい
これは逆説的なんですが、素手素足でずっと殴り合い何度も骨折や打撲を繰り返してきたことで部位鍛錬され怪我をしにくくなる。
しかし一方でスポーツ障害のような治らない怪我もあったりするので一長一短はある。

この辺の優位性はあったりするので、半年くらい頑張ってキックボクシングにアジャストし終わったらフルコンの技術を組み合わせて自分のファイトスタイルを作り上げていきたいと思います。