シャドーボクシング。
すべての格闘技においてベーシックな練習である。

初学者から世界チャンピオンまで、やりつづける練習だ。

このシャドーの重要性は空手でも非常に高い。

空手ではシャドーにかける時間が少し少ないと感じる。
基本稽古があるので、それがシャドーの代替えになっているのが原因だろう。

しかし、基本稽古は「技の反復」であり、ひとつの技を一定の環境で使用することを磨くという意味では有意だけど
実戦の中で活用するには効率が悪いトレーニングだ。

 

例えば、膝蹴りひとつとってもポジション、蹴り方で数十種類もあり、
状況に応じて瞬時に判断し使用する必要がある。

これらのスキルは反復を繰り返すことで実戦で繰り出すことができる。

ではスパーリングで行うのが理想では?と思うかもしれない。

しかしスパーリングだと、相手が必要になること
その相手のレベルによっては十分な練習にならないこと
10~20Rになると怪我のリスクが高まる等の問題がある。

 

シャドーであれば怪我のリスクはほぼ無く
様々な想定をつくりだして練習することができる。

できれば2分10Rくらいをベースにシャドーをするとかなりコンビネーションや動きがつくりやすい。

井上尚弥やメイウェザーもかなりの時間をシャドーに費やすそうだ。

トップレベルの選手は並外れた想像力をもっており
頭の中で様々なシチュエーションを想定しハイレベルの戦いを行っているんだろう。