今年も出場しました。
正道会館全九州空手道選手権大会!
クラスはAクラス重量級です。
復帰して2年連続で一回戦敗退している僕としては
今回は何としてでも一回戦突破が目標でした。
試合三ヶ月前くらいから本格的な選手稽古がはじまり
仕事の繁忙期と重なりながらも気合で乗り切りました。
ほんと仕事だけでも遅くなりがちなのに空手の練習に行ける環境を許してくれる家族に感謝です。
そんな嫁と1歳半の息子も長崎まで応援に来てくれました。
これは負けられない。
そして、当日。
よく眠れたし体調も万全。
試合前のアップも体が軽い。
ついに選手案内の人に呼ばれる。
この、試合前の椅子に座ってる時が一番緊張する。
今までの練習を裏切りたくない
全て出し切りたい
相手に勝ちたい
応援してくれる人に良い試合を見せたい。
など
様々な気持ちが交錯する数分間。
そして、名前が呼ばれ試合場へ
正面に礼!
主審に礼!
お互いに礼!
「はじめ!!」
試合が始まった。
相手は他流派の選手。
動きが早く、始まってすぐにソバットを蹴ってきた。
その後も胴回しや内回しなどキレのある大技を繰り出してきた。
三十秒くらい経過したら徐々に相手の技が見えてきて
タイミングも合うようになってきた。
今回試合のためにひたすら練習してきたのが「ヒザ蹴り」だ。
選手稽古前に上段中段合わせて300本。毎回蹴ってきた。
僕は、相手の突きに合わせて中段のヒザ、
そして下段蹴りを合わせた。
相手の体勢が崩れた。
「イケる」
その時思った。
そして、相手の左ガードが下がっているのに気づいた。
考える前に左の上段ヒザを打っていた。
吸い込まれるように僕の左ヒザが相手の側頭部にあたり
崩れ落ちた。
そして副審の端が笛の音とともに全て上に上がった。
「一本勝ち」
10年ぶりくらいの一本勝ちだった
この瞬間の気持ちよさはどのスポーツをしても味わえない。
僕が格闘技をやめられない理由のひとつだ。
試合あと相手の選手と話した
僕と同じくらいの子供のいる方で
久しぶりの試合だったそうだ。
とても良い人で今後も共に稽古を頑張っていきましょう!と約束した。
そして、二回戦。
相手は全日本中量級三位、数々の大会で優勝している
現時点で九州で一番強い選手だ。
突きと下段のコンビネーションが凄まじく
近距離になったら確実に撃ち負ける。
僕はなんとか1%でも勝つ可能性を考えた。
二回戦の呼び出しがかかる。
「始め!」
序盤から中盤は徹底して遠距離で戦う作戦でいった
飛び込んでの大技や前蹴りを中心に組み立てる。
突きに対しては徹底して三日月蹴りでカウンターをとる。
中盤はこの作戦は機能していた。
しかし、中盤以降、こちらのリズムに合わせられてきた
重くてキレのある突きをもらい始めた
奥脚の下段を蹴られるたびに脚が跳ね上がる。
そして圧力からかスタミナの消耗が激しく、
こちらの技のキレも落ちてきた。
「残り30秒!」
一緒に練習していた親友の声が聞こえた。
僕は思った
このままジリ貧で負けるよりも最後は打ち合おう
そして残り20秒。
僕は思いっきり打ち合った。
暴風に巻き込まれた状態の中で
がむしゃらに突きとヒザを打った。
とても気持ちが良かった。
そして試合終了の笛がなった。
結果は相手側に5つの旗が上がり
本戦判定負け
相手はそのまま勝ち上がり全て本戦決着で優勝した。
今回の大会は2回戦敗退だったけど
得るものは大きかった。
全日本トップクラスの人と真っ向から勝負できたこと。
選手としての自信を取り戻せたこと。
そしてなにより全ての練習は報われるという実感を確かに感じたことだ。
自分が強くなるための課題は山ほどある。
言い換えれば強くなる要素がまだまだあるということだ。
来年は2つの試合に出場しようと思う
・全日本総流派選手権
・正道会館全九州空手道選手権
そして全九州では「入賞」することを目標として研鑽を積む。
このブログではその記録をしていきたいと思う。